賑やかな上野の国道423号線沿いに、クラシック音楽の流れる和菓子店「嘉祥福楽」があります。 ショーケースには、春なら桜、秋なら栗など、見た目もかわいい生菓子がずらり。ビターチョコレートを使ったものなど、「えっ、これが和菓子?」と驚く焼菓子まであります。
「和菓子は総合芸術。姿を見て、名前を聞いて、そして食べたときの口当たり、香り、味わい・・・そのすべてで楽しむもの。いろんな味を集めた詰め合わせは、宝石箱みたいな感覚を大事にしています」と話すのは、二代目・小谷恭弘さん。
自由で新しく、それでいて優しく上品な福楽の和菓子・和洋菓子は、クラシックと時代小説が好きという二代目の感性にあふれています。 「まるい形も好きやから、ほとんどのお菓子が角のない曲線的なデザイン。中でも円形は平和な印象を受けるし、食べると人間まるくなれそうな気もする。頑固なとこがある僕が言うのもなんやけどね(笑)」。 食べる人が幸せな気分になれる理由は形にもあるのかもしれません。
香ばしく焼き上がったサクサクのゴーフルで、植物性油脂を原料とするショートニングにほんのりと甘みを加えた特製クリームをサンド。 軽やかな口当たりで後味はさっぱりとしています。 ゴーフルに練り込まれたバニラの甘いフレーバーが、食べた後も口のなかにふんわり香って幸せな気分に・・・。
味と同様、上品な名前も印象的な焼菓子です。 なお、焼き印は、東経135度、北緯35度に位置する日本のへそ、西脇市のシンボルマーク。
【発売開始年】平成9年 ● 通販商品一覧
西脇では、春と秋のお祭りで各町内から山車が出て、総勢19台が街を練り歩きます。 そのうち17台は加古川流域で広く見られる反り屋根型のふとん太鼓。 創業当時からの銘菓「ふとん太鼓」は、その伝統的な山車をモチーフにした和洋菓子です。
まず、ふとんに見立てたブッセ生地は、国産の良質な小麦粉を使っているのでキメが細やか。 ふかふかと軽くて弾力があり、2枚を重ね合わせると食べ応えも十分です。 中にサンドされているバタークリームは、口どけのいい良質なプロセスチーズを刻んだものが混ぜ込まれているのが特徴。 チーズの塩気がほんのり利いて、あっさりとしたクリームの甘みを引き立てます。
【発売開始年】昭和63年9月 ● 通販商品一覧
「食べた瞬間に水分がじわっと口いっぱいに広がる、そんな瑞々しさはいちご大福ならではなんよ」。 様々な果物で大福餅を試作した結果、「ホンマにおいしいいちご大福を作りたくなった」という二代目。 だからこそ、大粒で糖度が高く、きれいな国産いちごが採れる12月〜5月末頃に期間を限定し、さらに作り置きも一切せず、毎日、朝にできた作り立てだけを販売しているのだそうです。
餡はいちごの味が引き立つクセのない白あん(白いんげんの手亡[てぼう]餡)を使用。 お餅は上質な餅粉を使っており、米本来の味が濃く、粘りがあり、口どけもいいので、赤ちゃんのほっぺを思わせる柔らかさです。 求肥よりも砂糖を控えめにし、羽二重餅のようなあっさりとした甘さに仕上げています。
【発売開始年】平成元年4月 ● 店頭販売のみ
所在地 | ● | 〒677-0044 兵庫県西脇市上野字芝添336-1 |
TEL | ● | 0795-23-6161 |
FAX | ● | 0795-23-2850 |
営業時間 | ● | 9:00〜18:20 |
定休日 | ● | 水曜日(祝日の場合は営業) |
アクセス | ● | 中国道・滝野社ICから国道175、427号線経由約15分/JR加古川線西脇市駅からバスで10分、上野南停留所下車徒歩すぐ 【駐車場】有 |
※HPへのリンクは新しいウィンドウが開きます。