創業昭和35年。かつて西脇大橋のたもとにあった名店の看板と味を、今に受け継ぐ老舗が西脇大橋ラーメンです。親、子、孫と三代に渡って通う家族ぐるみの常連客が多く、毎日来店するおじいさん、遠方からはるばるやってくるファンなど、多彩な顔ぶれで店内はいつもいっぱいです。
「何十年と続く店の味を守ることが僕の使命」と語るのは、三代目の大石達也さん。仕入れる食材の状態や価格、気温や湿度も日によって変動するなか、変わらない一杯を提供し続けることは並大抵のことではありません。「それでも最小限の振り幅で『いつもの味』に仕上げることが職人の腕の見せどころ」と、大石さんは試行錯誤を重ね、先代とは異なる三代目のやり方を編み出したそうです。味を変えないために作り方を変えているとは、職人の凄みすら感じます。「すべては常連さんの舌を満足させる一杯のため。その姿勢はこれからも変わりません」。大石さんは、それが当たり前というふうに迷いのない言葉で話されます。
メニューはラーメンのみ。普通盛り(730円)か、麺・具・スープの量がすべて2倍のジャンボ(1100円)かの二択で、ギョウザなどのサイドメニューは一切なし。「ラーメン一本で勝負する潔さが名店らしくていい」と、多くのファンに愛されています。
西脇のソウルフードといわれる播州ラーメンは、播州織に従事する女性たちのために考案された甘めのスープが特徴です。一口目はその意外な甘みにインパクトを覚えますが、ベースとなるスープは基本的に、鶏ガラなどのダシと醤油ベースのかえしを組み合わせたすっきり系。すすればすするほど、数種類のダシや醤油の香味が引き立ってきて、のどの奥、胃の中へと染み渡るおいしさを感じます。
西脇大橋ラーメンのスープは、タマネギなどの野菜から出るやさしい甘みとコクに、豚骨、鶏ガラ、魚からとったダシをブレンド。複数のダシが織り成すふくよかな旨みはもちろんのこと、丁寧な下処理を感じさせる雑味のない澄んだ味わいにも職人の心意気が感じられます。
麺は中太のちぢれ麺でスープがよく絡みます。具は、豚バラとモモのチャーシューが1枚ずつと、モヤシ、海苔、刻みネギ。このシンプルな具も、播州ラーメンの特徴なのです。
お持ち帰り用も人気です。麺とスープのみの3食入り(1,320円)は、前日から仕込んで半冷凍にするため、前日までにご予約を。お土産など少し遠方へ持って行く時や、クール便で送る時におすすめです。すぐに家に持って帰って食べるなら、生麺を具材と一緒に持ち帰ることもでき、当日予約でもOK(1人前690円)。30分〜1時間前には電話を入れておくといいですよ。
【発売開始年】昭和30年ごろ ● 通販商品一覧
西脇大橋ラーメン
所在地 | ● | 〒677-0044 兵庫県西脇市上野432-7 |
TEL | ● | 0795-22-4886 |
FAX | ● | 0795-23-5800 |
営業時間 | ● | 11:00〜15:00,18:00〜20:00(土、日、祝は通し営業) |
定休日 | ● | 水曜日(祝日の場合は翌日振替) |
アクセス | ● | 中国道・滝野社ICから国道175、427号線経由約15分/JR加古川線西脇市駅からバスで15分、上野停留所下車徒歩5分 【駐車場】有 |